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Iターン者の話(1)
4月17日(金)5・6限目
島根県には毎年400人ほどのIターン者が都会からやってくる。すべての人が住み続けているわけではないが、中には15年になる人もいる。彼らはなぜ島根の田舎にやってきたのだろうか?田舎に住むわれわれが気づかないこと。それを語ってもらおう。高津川を巡る環境と地域おこしを考える出発点とする。
◎大森智彦・由紀さん夫妻
智彦さんはリクルート、由紀さんはワコールで仕事をしていた。現在益田市で起業。マルチワーク(田舎で複数の仕事をかけ持つことで生活を維持すること)の例として2015年6月NHKニュースのローカル版と全国版で取りあげられる。
お話内容
1.キャリア(自分のもつ仕事)は偶然つくられるものだ。想定外の、偶然の出来事が成長の足がか りになる。人生、計画得通りにはいかない。
2.島根の魅力は野菜・果物がおいしい。自然が近くにありアウトドアが満喫できる。畑も作れる。人のつながりが深く、みんなが助けてくれる。公的支援がよい。子育てには田舎。待機児童などない。Iターン同士のネットワークもあり。
◎田中海太郎さん
15年前に津和野町に移住。農業(卵、エゴマ、ブルーベリー、野菜)。ギター演奏。UIターンフェアで都会の人に田舎の魅力を語る。
お話内容
1.都会の幸せと田舎の幸せ。田舎のメリットは人に使われない、自分で時間を作れる、汗のあとのビールがうまい。デメリットはお金がなかなか入らない、野良仕事はきつい。この裏返しが都会。総合的に考えて、自分にとっての幸せは田舎にあると思った。
2.価値観の転換。田舎のデメリットも見方変えればメリットに。店が少ない→店の人と仲良くなりつけがきく、へんな昆虫がいる→都会から見ればうらやましい、遊び場がない→みんなで集まろうかという人がでてくる。ものには両面がある。田舎のマイナス面も裏から見ればプラス面なのだ。