5月1日(金)5・6限目 

 まずは里編から。高津川には日本の淡水魚144種・亜種のうち67種がいるとされている。その中にはこの川で発見・命名されたイシドジョウ、イシドンコがいる。また、上流には希少な種のゴギ(イワナの仲間)もいる。この授業では、魚の調査を通じて、森と里、里と海などの関係に注目し、どのような研究課題・テーマがあるかを見つけることをめざす。

◎吉中力さん 

 地域の小中高生に「がさがさ」と呼ばれる魚の観察学習を行っている。元は吉賀町の教育次長さん。

 「がさがさ」とはたも網で魚をとることである。この日捕獲したのは、ドンコ、ヨシノボリ、ムギツク、カワムツ、ヤマメ、オヤニラミ、サワガニ、カワニナ、ヌマエビ。アユも網に入ってきた。

 

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              川には外来種オオカナダモが生えている。

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              流れが速く、こけそうになる。  

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 吉中さんは「高津川は清流日本一ということだが、30年前は汚かった。合成洗剤をやめる、など婦人活動が中心となって川の浄化にとり組んだ結果今のようになった。」と川と家庭排水の関係に注目することが重要だと指摘した。また、「サクラマスのように、いつかまたこの吉賀町に帰ってきてほしい」とも。役場の人が取材に。  

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           インターネット図鑑『高津川流域専用さかな図鑑』で調べる。

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生徒が発見した課題:きれいなところにすむ生物と汚いところにすむ生物の違いを調べる(漠然としすぎているが、1回目なので)。