「吉高らしさ」を体感できる日が必ずやってくる

校長 渡部敏郎

 吉賀高校生の皆さん、校長の渡部です。臨時休校から半月が経過しました。みなさんが、国や県そして学校からの自粛要請にしっかりと応えて、この期間中を過ごしてくれていることにたいへん感謝をしています。私も外出を自粛し、校内と学校周辺でしか行動をしていませんが、生徒の皆さんに会うことはほとんどありません。

 この期間中、毎日のアンケートによると、みなさんの体調は概ね良好で、課題学習も各々のペースで進めてくれているようです。また先生方には、職員室の「密」を避けるため、午前勤務組、午後勤務組に分かれて、半日を在宅で勤務をしてもらっています。

 日本国内では連日コロナ感染拡大防止対策が続いているところですが、今後休校期間がさらに長期化することになる場合は、校長として本当に残念で悲しい思いになります。ただ、感染拡大の危機がより身近に近づいているとも感じています。また医療従事者の皆様をはじめ様々な業界の大変さも伝わってきています。この非常事態をともに受け入れて、もうしばらく家庭での生活を前向きに取り組んでいきましょう。

 2・3年生のみなさんには、始業式で「最適解」という言葉を紹介しました。「最も適した答え」という意味ですね。これからまだ続く家庭での生活においては、自分にとって、そして周囲にとっての「最適解」を常に考え、判断をして行動することを重ねてお願いします。

 今置かれている状況は、大人、子どもに関わらず生まれて初めての体験です。これからこの感染症がどうなっていくのか、この国をどう変えていくのか、誰も予想できません。従って、みなさんも新聞やニュースの情報にも関心を寄せて、予期せぬ状態に置かれた中でも、自分はどう考え、どう判断し行動していくのか、より良き自分にとっての「最適解」をその都度考え、落ち着いて生活を送るようお願いします。

 そして、安全・安心が確保され、無事に学校が再開された日には、109名の生徒の皆さんと先生方がともに力を合わせて、明るく、楽しい学校生活をつくっていきましょう。私は、吉賀高校生の学年を超えたアットホームで底抜けに明るい雰囲気が大好きです。必ずみんなでその「吉高らしさ」を体感できる日がやってきます。今はその日が来ることを信じて待ちましょう。