令和元年度キャリア教育成果発表会

 13日(木)、吉賀町民六日市体育館を会場に、町内中学生や町内外の皆様に多数ご参加いただき、盛大に開催することができました。今年度は1年生32名が9チーム、2年生37名が7チームに分かれ、吉賀町をフィールドに自分達が望む未来をつくるためにプランを考え、実践してきたことをまとめ、ポスター発表しました。昨年12月19日に行われた校内中間発表会で、参加者からいただいた改善点や工夫点をもとに試行を重ね、成果発表会を迎えました。

ポスター

 

 講師には、高大協働研究やキャリア教育でお世話になっている5名の先生方をお招きしました。

 【講 師 紹 介】

   ● 青山学院大学 教育人間科学部    教授    樋田 大二郎 先生

   ● 大正大学   地域構想研究所    教授    浦崎 太郎  先生

   ● 法政大学   キャリアデザイン学部 教授    寺崎 里水  先生

   ● 青山学院大学 教育人間科学部    助教    大木 由以  先生

   ● 日本女子大学 家政学部       学術研究員 樋田 有一郎 先生

 

 司会は生徒が行い、2年生代表者の野城琢人くんの挨拶を受けて、ポスター自由閲覧の後、ポスターセッションがスタートしました。各チームが発表を行い、その後質疑応答の時間や交流タイムが設けられ、生徒と来場者の間で意見や感想などを双方交えることで、より内容の濃いものとなりました。

PS PS2 PS3

PS4 PS5 大学生 ポスター

 

 また、ステージ・プレゼンテーションでは、本校1年生の吉井美咲さんと髙橋那央子さん、そして今年度の夏・秋と高大協働研究に取り組み、交流してきた青山学院大学・法政大学の学生を代表し、青山学院大学教育人間科学部3年生の東島今日香さんの3名が壇上で発表しました。吉井さんの「広げよう!ご縁の輪」、髙橋さんの「野球部復活プロジェクト」、それぞれのマイプロジェクトは、自身が県外出身者の視点から吉賀高校の更なる発展を願った取り組みです。東島さんは吉賀高校・吉賀町との結びつきから得た土地の良さ(価値観)に思いを馳せながら、探究活動の醍醐味を披露してくれました。

髙橋 吉井 青学

 

 その後、青山学院大学の樋田大二郎先生、大正大学の浦崎太郎先生から、講評をいただきました。先生方からは、

「今日のプログラムの表紙を見て、本物の学校になってきたなと感じた」

「他の町で成功したことをマネしても仕方がない。その地域に受け入れられるキャリア教育をしてほしい」

「他者とコミュニケーションをとると、自分がどんな人間なのかなどが分かる」

「日本の高校の99%は、吉賀高校のような、地域と共に本物の課題を解決するような学習はできない。小規模で、かつ学校も地域も理解があるからできること。今後、社会からも大学からも『未知の課題を解決する力』が求められていく時代に、全国で1%の学校で学べていることを自覚しよう。」

「地域の課題を解決することが目的ではない。自分自身がワクワクして学べることを探してほしい。地域課題の解決は、その結果として起こる」

などと仰っていただきました。

樋田先生 浦崎先生

 

 最後に1年生代表者の岡本陸都くんと渡部校長より挨拶がありました。

 

 今年度、本校のキャリア教育(アントレプレナーシップ教育)でお世話になった地域の方々、大学の先生や学生の皆さんなど、多くの方々にご協力いただき、無事に成果発表会を開催することができました。また生徒自身も、キャリア教育の取り組みを通して、多くの気づきや学びがあったようです。誠にありがとうございました。

 

 来年度もさらにキャリア教育の充実に努めてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします!