16日(月)、人権・同和教育LHRが行われ、各学年それぞれの内容に沿って授業が展開されました。

《1年生》

 内容:「他人に作ってもらったおにぎりを食べられますか」

   メディアでも話題になったある大学入試小論文問題をもとに作成した教材が用いられました。ある調

  査によると、小学生の約半数が、「家族が作ったおにぎり以外は食べられない」と答えています。

   本時は、この事実をもとに「授業の一環で稲刈りの体験をし、農家のおばあさんがクラスの生徒全員

  のためにおにぎりを握ってくれた。しかし、多くの生徒が他人の握ったおにぎりは食べられないと、た

  くさん残してしまった」と仮定した場合、自分たちならどんな台詞を言うかを考え、グループでロール

  プレイを行いました。

   配役を【教師役】【生徒A(食べられる)】【生徒B(食べられない)】【農家のおばあさん】の4人

  に設定し、それぞれの役を演じて「どう感じたか」をグループ内で共有したのち、この入試で求められ

  ている力・姿勢について考察し、発表しました。

   本時の学習を通して、生徒たちは

    1.相手の立場に立ち、自分とは異なる考え方を、まずは認めようとする姿勢

    2.言いにくい事柄を他人に伝える際の配慮や工夫

   以上の2点を学ぶことができたのではないでしょうか。今後の学校生活や日常生活に生かしてほしい

  ものです。

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《2年生》

 内容:「すべての差別を乗り越えるために」

   1.教員による朗読劇「連鎖」を鑑賞

   2.グループ演習Ⅰ「悪意の連鎖、よい連鎖」

   3.グループ演習Ⅱ「よい連鎖を生む実験」

    本時の学習は、身近に潜む悪意について改めて知るよい機会となりました。

    グループ演習Ⅰでは「悪意の連鎖・よい連鎖を生むと思う言葉・行動」を付箋に書き出し、模造紙

   に貼ってグルーピングしました。そこでは自らの思いや他者の思いに触れるとともに、一般的に「悪

   意」の語彙の方が豊富であることに気づくことができたのではないでしょうか。

    また、演習Ⅱ「よい連鎖を生む実験」は、”心を込めて”グループ内の相手に手紙を書きました。相

   手が今かけて欲しい言葉を聞いた上で、本人にぴったりだと思う言葉を手紙にするというものです。

   生徒たちは、この手紙をもらったことで”心地よさ”を味わったようでした。

    今後に生かしてほしいという願いを込めて

     1.身近に潜む悪い連鎖とよい連鎖を観察すること

     2.他人が喜ぶことをすること

   以上2点を日頃から意識し、よい連鎖を自分から起こしていってほしいと思います。

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《3年生》

 内容:「結婚差別から学ぶ」

   まもなく高校を卒業し、社会に出て行く生徒にとって身近に感じられるものでした。また、誰もが遭遇

  する可能性がある事例であり、生徒たちにとって認識しやすいトピックでもありました。

   本時の学習を通して、生徒たちは、

    1.結婚差別を受けた人やその周囲の人の心情を読み取り、差別はあってはならないと改めて感じる

    2.将来自分や周囲の人が結婚差別に遭遇したとき、それを克服する方法を考える

  以上2点について、学ぶ有意義な時間となりました。

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